IQ150の天才
それが僕です
中1の3学期
僕の大嫌いな担任の先生が
スキーに行って
足を骨折した
やったー
あのクソ野郎の顔を見ずに済む
僕は心の底から嬉しかった
夜も眠れないぐらい嬉しかった
でも、親から言われた
「お見舞いに行ってきなさいと」
僕も嫌々だったが
まぁ、そのうち復活してしまうだろうから
その時のために
一応行くか!
全ては打算
親が買ったカステラを小脇に抱え
ルンルンと
スキップを踏みながら
お見舞いに行った!
そして
病室に入った
そしたら結構元気なんだよね
僕は
かなりがっかりした
でも、僕は心配そうな顔をして
「大丈夫ですか?」
といった
そしたら
お見舞いの病室で
そのクソ野郎が言ったんだよね
「この前のIQテスト
IQ150を超えたのは、うちの中学でお前だけだ
IQの割にお前は成績が悪い」
当時
中一から中三まで1500人はいた
その中で
IQ150を超えたのは僕だけ
僕だけ
僕だけ
僕だけ
僕だけ
IQ150とは
割合で言えば0.1パーセントにもみたない!
IQで言えば、僕は学年1位のはず
なのに、実際は
クラスで2番から3番かな
でも、僕は嬉しかった
後にも先にも
人をぶっちぎったのは、この中一のIQだけ
この思い出だけで生きていける
もしこのIQテストが残っていたら
僕の棺桶に入れてください
IQ150の
今の僕は?
アルバイトの女子高生の
ご機嫌を取りながら
一生懸命に
そして
元気に生きています